教育

テストを受けた子どもを誉める方法~「怒らず誉める」は実践できます!~

テストで子どもを誉める方法
ペギー
ペギー
子どもがテストを持って帰ってきました。どんなふうに誉めてあげますか?
保護者
保護者
えっ??100点だったら誉めるけど、間違ったテストを誉めるなんて、したことないわ

 

こんにちは、夫婦ブロガーのペギー@元塾講師です。

 

日ごろから子どもを誉めて子育てをしている方はたくさんいます。誉めて育てる教育、いいと思います。

でも、「テスト」が登場すると、誉めて育てるが途端に消えてしまうのはなぜでしょうか?

テストを通して子どもを誉める、という発想はありますか?

 

今回は、子どものテストを通して子どもをどんなふうに誉めるのかについて私の経験を交えてお話したいと思います。

テストとなると子どもをなかなか誉められない、という方はぜひ参考にしていただけたらなと思います。

 

テストを受けることは現状を見つめなおすチャンス

テストを受けることで得られる経験は子どもにとってチャンスの塊です。

  • テスト会場での場慣れ
    →初めての場所や不慣れな場所でも、自分を存分に発揮できる力を養うことができる。
  • 思考の構築と時間配分
    →制限時間内に端的に自分の考えを伝える力を養うことができる。
    →読解を通して、相手が自分に何を求めているかを理解する力を養うことができる。
    →すなわち、コミュニケーション力
  • トライ&エラーの試行錯誤
    →人は失敗したり、成功したりをくり返して成長する。

 

テスト会場での場慣れについて

親や友だちもいない不安な空間、一人で知らない場所(初めての場所)へ行き、それでも実力を発揮できるようになるには経験が必要です。

ペギー
ペギー
誰でも、一人にされると不安になるものです

 

ドキドキする気持ちをコントロールし、「自分ならやれる!大丈夫!」と心に言い聞かせて、緊張感を心地よいものにまで引き上げるには、知らない場所でのテストを定期的に受けるとよい練習になります。

 

思考の構築と時間配分について

日ごろの学習が本番で発揮できるかどうかを見定めるのもテストの役割です。

時間をかければ解ける問題でも、制限時間内に仕上げなければならない!というプレッシャーが加わると、その子の特性が見えてきます。

問題に対して、どんなふうに思考を働かせて攻略していくのか、そのプロセスに無駄はあるのかないのか、必要な知識は備わっていたのかを考えるきっかけになります。

子どもの発想は十人十色です。その子の発想のクセのようなものも、テストから見えてくることがあります。

 

トライ&エラーの思考錯誤で成長できる

テストは、元来、何ができていて、何ができていなかを客観的に見極めるための材料です。

次に成功させたいと思うテーマが見つかったら、日ごろの学習に落とし込んで、またチャレンジすればよいのです。

トライ&エラーです。

やってみて、振り返ってみて、またやってみる。このくり返しです。

 

何をもってして成功とするかは人それぞれの感覚です。満点を目指す目標を否定はしませんが、がむしゃらに満点を目指すよりももっと小さな大事なことはたくさんあります。

 

成長に時間はかかるもの~逆算方式で考えましょう~

何事も、経験は多い方がいいです。テストについて言えば、できれば同じ種類のテストを数年かけて受験することをおすすめします。実施回数は年に1回や2回になります。

 

成長には時間がかかるものと理解しましょう

受験会場で平常心を保てるようになったり、自分の思考を構築したり、トライ&エラーを実践するには、それなりの時間が必要です。

 

そこは、時間をかけるべきところであり、時間がかかって当たり前なのです。

 

まずはこの発想を大人が持つことです。今年中にとか、今学年中に何とかしたいと思わないことです。

 

逆算方式は大人の心の余裕を作るためです

子どもの成長には時間がかかることを理解できたら、次は逆算方式の発想です。

 

例えば、小学5年生くらいまでに成果が見えるといいなと思うのであれば、小学1年生くらいからテストを受けさせて、トライ&エラーを実践します。

中3で受験生だから、中2くらいまでに自分に合ったテストの受け方や勉強の仕方を身につけてほしいなと思うのであれば、小4くらいからテストの経験を積ませ、場慣れをさせたり、時間配分の感覚を養わせたりしていきます。

 

4年も5年も逆算して考えるの??!と驚かれますか?

 

1年や2年の逆算では足りない理由はただ一つ、大人が心の余裕を保てないからです。

 

せっかくやらせるのだから、子ども自身にも成果を感じてもらわなければなければならない!親として早く成果を実感したい!と大人の方が焦るあまり、追いつめられるのは子どもの方だ、という図式を何度も見てきました。

ペギー
ペギー
それでは子どもの方がかわいそうです

 

大きな心で子どもを見守れるくらい、大人が時間の余裕を持ちましょう。そのための4年、5年の逆算方式です。

 

テストは子どもの良いところを見つけるための材料

テストを受けさせるだけで、子どもの良いところをたくさん見つけることができます。

日常でも子どもの良いところをたくさん見つけて、たくさん誉めてあげていると思いますが、テストを受けるとよりたくさんの良いところを、具体的に見つけることができます

 

テストは受けた当日から誉める!

テストを受けた子どものどこを誉めますか?

 

過去の教え子の保護者にこんな方がいました。

保護者
保護者
結果が返ってくるまで分からないので、何も言えません。自己採点とかした方がいいですか?
ペギー
ペギー
おっとっとー!!

 

この方は、戻ってきたテスト結果を見てから子どもに声をかけようとしていたようです。どんな声かけを考えていたのでしょうか。

テストでできていないところを一生懸命探し出し、ここができていない!ここが足りない!と問い詰めようとしていたのでしょうか。

ペギー
ペギー
ちょっと待ったー!!
ペギー
ペギー
子どもへの声かけは、テスト当日からできますよ!

 

一人でテストをやり切ったことをすかさず誉めてあげてください!5分や10分のテストではないのですよ!算数と国語の2教科を1時間半かけて仕上げたテストですよ!おしりがムズムズしながらも、最後まで耐えたんですよ!!まず誉めるとこはココっ!!

 

テストを終えたばかりの子どもたちは、不思議なことに自信たっぷりなんです。自分でやり切った達成感と満点が取れるかもしれないという勘違いが交錯しているような、妙な高揚感が漂っているようです。

これは、「先生」しか見ることができない光景かもしれませんね。家に帰ると、いたって普通に戻っているらしいですから(笑)

中には、興奮して帰宅する子どももいるようで、

保護者
保護者
子どもが妙なテンションで帰ってきて、テストがうまくできた!と言っていますが、本当でしょうか?

なんて聞いてくる保護者もいますね。気分よく帰ってくるならいいじゃないですか(^^)

ペギー
ペギー
お子さんを誉めてあげましたか?
保護者
保護者
何を誉めるんですか??
ペギー
ペギー
おっとっとー!!ここもかー?!

 

どうして大人はこうも誉めどころを見逃しているのだろうか?もったいない、もったいない…

 

テストをがんばろうとしたことを誉める!

余談ですが、幼児は時々「テスト大好き」と発言します。

前職の塾では、教材を進めていくと途中に確認テストがあり、それを通過してから次の教材に進んでいくという仕組みがありました。

年中までは、ただただ楽しく教材を進めていくだけだったのに、年長になると小学生のお兄ちゃんたちみたいに「テスト」を自分も受けることができる!自分もお兄ちゃんになった気分♪

テストをやってみた!

先生が「がんばったねー!」と誉めてくれた!

なんか、テストをすると誉めてもらえる!

またテストしたい!!テスト大好き!!

と騒いでいる幼児を、びっくりした目で見つめる小学校高学年のお兄ちゃんたち…という構図を何度も見てきました。

 

幼児はテストを受けたこと自体を誉めらているのです。だから、テストは誉められる、楽しいものだと思うのです。次もやってみたいと意欲がわくのです。

 

一方、小学生、特に高学年になるとテストに対して後ろ向きな気持ちが芽生えてきます。

大人がそう仕向けてしまっているのです。

知らず知らずにうちに、テストは結果を出さなければならない。テストを受けただけじゃ、評価されない。いい点数やいい偏差値を取らなければならない、という偏った発想を持たされてしまうのです。

 

テストは、今の自分自身を見つめなおす材料です。チャンスの塊なのです。

 

それを子どもに気づいてもらうために、まずは大人が子どものがんばりを認めて誉めてあげることです。すかさず、リアルタイムで、めいいっぱい!

 

さあっ!テスト会場から帰ってきた子どもにどんな声かけをしますか?

「テスト、どうだった?」はNGですよ!絶対に聞いてはいけないことです。

 

保護者
保護者
最後までがんばってテストを受けられたんだね!疲れたでしょー?一生懸命考えたからねー

こんな感じでいかがでしょうか?

途中棄権しないかぎり、最後までテストを受けたのは当たり前です。一生懸命考えたのかどうかは本人しか分かりませんが、一生懸命取り組むことが大切であり、今日の収穫だよ!というメッセージが込められています。

 

テスト会場でテストを受けることは、誰でも緊張したり気疲れするものです。子ども心に寄り添って、その日の疲れをねぎらってあげましょう。

 

点数や偏差値は、見える結果の一部にすぎない

テスト結果が返ってきました。まずは、何を見ますか?

点数や偏差値は、見える結果の一部にすぎません。参考程度にとどめましょう。

 

解答用紙の〇から誉める!×は見ない!

解答用紙を見てください。0点でない限り、解答に〇があるはずです。最大の誉めどころです。※0点でも誉めどころはありますからね!

問題用紙を同時に並べてください。どんな問題で、どんな答え方をしたから〇になったのかを確認します。またまた誉めます!

保護者
保護者
この前、宿題でいっしょに考えた問題だね!一人でできたんだね!すごいっ!

 

こんな誉め方をするには、日ごろから子どもの学習に関心を持っておく必要があります。テストは、子どもだけではなく、大人も普段の行動を振り返ることができますね。

 

またまた〇に目を向けます。

保護者
保護者
これはどうやって考えたの?

問題用紙を横に置きながら、子どもの意見を聞き出し、会話を膨らませます。子どもがめんどくさそうにしてたら、あまり突っ込まずに、照れてる顔を見て可愛いなくらいに思っていればいいのです。

字をきれいに書けていたことを誉めてもいいですし、受験番号を自分の字で書けていることを誉めてあげてもいいです。(学校のテストでは受験番号を書く習慣はありませんので、不慣れな経験をしてきたはずです。)

 

〇の解答をすかさず見つけて、誉めちぎります。×は見ません。見ないふりを貫き通してください。

 

テストから誉めポイントをたくさん見つける!

ここまでで、お気づきでしょうか。

返ってきたテストで誉めちぎっています。〇ばかりに目を向けて誉めまくっています。

テストで×の問題を確認したがるのが大人の性です。人の脳みそはおそらくそのように仕組まれているのでしょう。違うもの、異様なものにすかさず反応し、対処できるようになっているのだと思います。

しかし、今は、そんな本能的な反応はぐっと抑えてください。抑えないと、思わず心にもないことを言ってしまい、子どもを傷つけてしまします。

「どうしてこれができなかったの?!」
「この前いっしょにやった問題なのに、できてないなんて!!」
「見直しをしないから、計算ミスをするのよ!!」

 

子どもも好き好んで間違えたわけではないのに、間違えばかりを指摘されたらどんな気持ちがするでしょうか?

テストなんて受けてもいいことなんて一つもない。怒られるだけなら、テストなんて受けたくない。

こう思って当然ですよね。

 

でも、大人は勝手なもので、子どもの実力を知りたいからテストを受けなさい!と急き立てます。大人はよかれと思って指摘していることでも、子どもにとっては逆効果なことは案外あります。

 

中学受験を控えていたある男の子は、左手の親指が真っ黒になっていました。受験と親のプレッシャーから、鉛筆で自分の爪をえぐるクセがあったようです。

大好きな親だからこそ期待にこたえたい、がんばりたいと子どもは思っています。力及ばずなのは子ども自身が一番分かっています。

 

がんばろうと努力したことを誉める!

子どもには自信を持たせてあげることが大切です。偶然の〇であっても、実力の〇であっても、時間内に自分の力で解答できたことを誉めてあげましょう。

 

次に、問題用紙を見てください。

保護者
保護者
間違えた問題を解き直すということですか?

 

ちがいます。

 

ペギー
ペギー
問題用紙に残された、子どもの努力の痕跡を見てあげてください

 

制限時間内に解答が行き着かなかったとしても、考えようとした跡が問題用紙に残っている場合があります。そこ、誉めどころです。

答えは間違っているのに、解答できなかったのに、考えようと努力したことを誉めることができるのです。しかも、証拠を添えて。

証拠があることによって、がんばったねーと漠然と誉めるよりも、具体的で効果があります。

 

算数の図形問題に印がいっぱい残っていれば、何とか解読しようと努力したことを誉めます。数序列の問題で、法則性を導き出して計算で解答するのが模範解答ですが、図を書いてすべてを数えようとした涙ぐましい努力があれば、そこを誉めます。

国語も、設問に的確に答えようとして、文章を何度も読み返した鉛筆の跡が残っていることがあります。解答のすぐそこまで来ていたのに、一歩踏み込めずに、△の解答になってしまったのです。

△に近い×なのか、〇に近い△なのかを見定めるのは瞬時には難しいですが、問題用紙と解答解説を見比べながら分析するとおのずと見えてきます。

 

△でも×でも、もちろん〇であっても、考えを表現しようした努力を一番に誉めるべきです。中には、解答用紙にたどり着かないこともあります。そんな場合は、問題用紙を見ながら、努力した痕跡を探すのです。誉めどころを探して、誉めるのです。

 

誉めどころを探すために、大人がその痕跡を必死に探すのです。

 

時々、問題用紙も解答用紙もきれいなままの子どもがいます。そんな子は、努力の痕跡を見つけるのに大変苦労します。できれば、考えたことや思ったことを書き出したり、印をつけたりするように促したいものです。(断固としてメモを書きたくない!という子も稀にいますので、その子の様子を見ながらですね)

 

テストのやり直しはそこそこで十分

大人は誉めることしかしなくていいのか?!間違えた問題を指摘しなくていいのか?!と思ってしまいますよね。

テストのやり直しはそこそこで切り上げてください。

テストの場で解けなかった問題が、突然理解して解けるようになるはずはありません。やり直しを突き詰めすぎると、子どもがプレッシャーに感じてしまうので、ほどほどに。テストによっては、高得点を抑えるための難問が含まれていることがありますので、そこそこで十分です。

子どもが確実に理解できるもの、子どもが興味のある問題にしぼってやり直しをしましょう。ぜひ親子で取り組んでみてください。親の方が唸ってしまいますよ。

 

9割誉めて、1割のアドバイス(指摘はNG、悪いとこさがしはNG)

テストを受けた子どもに対してすることはただ一つ!

大人が子どもへの誉めどころを一生懸命探すことです。

9割誉めて、1割のアドバイスです。

6:4でも7:3でもありません。9:1です。

アドバイスに、指摘や悪いとこ探しは必要ありません。

 

「今回のテストを受けて、どう感じたのか、次はどうしたいのか」

その答えは子どもが持っています。

どうしたい?と聞いても、子どもが自分の言葉で答えられないのであれば、それがその子の今の答えです。「今は自分でもどうしたらいいのか分かりません」がその子の今の答えです。

テストのあとは、次にどうしたらいいのかを考えるものなんだ、ということに気づかせるための1回分のテストかもしれません。

 

次のテストを受けたとしましょう。

「テストに対して自分はどう感じたかな?次はどうしたいと自分は思うのだろう」

子ども自身が自問自答できるようなチャンスを与えてあげます。

 

トライ&エラーです。

 

これをくり返していくうちに、テストの受け方や対処の仕方、自分の考えを表現するにはどうすればよいのかを気にしながら日常を過ごすものだということに気がついていきます。

ただし、子どもが気にしないまま数年が経つ場合もありますので、トライ&エラーの大切さを身近な大人が促してあげましょう。

 

この作業、どれくらいの時間がかかると思いますか?

1か月で完了しないことは明白でしょう。1年?…いやいやもっと。数年はかかると予想されます。

 

逆算方式です。

 

子どものトライ&エラーには最低でも4年、5年かかることを想定しましょう。というより、4年、5年かけてじっくりと身につけられるように、大人が余裕をもって対応してあげましょう。

 

まとめ

「テストを受ける」となると、大人も子どもも思わず身構えてしまいますが、テストは子どもの誉めどころの宝庫です。私は本当にそう思います。

 

今回は、テストを通して子どもをどんなふうに誉めるのかについてお話してみました。

子どもの誉め方が分からない。特にテストとなるとついつい怒ってしまう!という方はぜひ、誉めどころを見つける参考にしていただけたらなと思います。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です